岩手県でよく使われている代表的な方言を、意味・使い方・地域別

岩手

岩手県でよく使われている代表的な方言を、意味・使い方・地域別に一覧表

岩手県の方言(岩手弁)は、大きく分けると「北部(旧南部藩領・盛岡など)」「南部(旧伊達藩領・一関など)」、そして「沿岸部(宮古・釜石・気仙地方など)」の3地域に分類され、同じ県内でも言葉づかいやイントネーションが大きく異なります。 [1]

【保存版】岩手県の方言(岩手弁)一覧表

方言 [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8] 主な意味 具体的な使われ方(例) 主な使用地域
〜でがんす 〜です、〜でございます 「おばんでがんす(こんばんは)」 北部・中部(盛岡など)
だから(だからさ) そうそう!、その通り! 「明日雨だって」「だからさ!嫌だね」 県内全域(特に盛岡周辺)
わがね(わがねぇ) ダメだ、いけない、分からない 「それ食ったらわがね(食べたらダメ)」 県内全域
おだつ 調子に乗る、ふざける 「おだってばかりいねぇで静かにしな」 北部・中部・沿岸
ごしゃぐ 怒る、叱る 「先生に激しくごしゃがれた(怒られた)」 県内全域(内陸に多い)
うるかす (水に)浸けておく、ふやかす 「食べ終わったお茶碗、うるかしといて」 県内全域(東北共通)
こびる(こびり) おやつ、農作業の合間の休憩 「そろそろこびるにすんべ(休憩しよう)」 内陸部・農村地域
がおる 弱る、ひどく疲れる、バテる 「最近暑くて、すっかりがおってまった」 県内全域
かます かき混ぜる、混ぜ合わせる 「お鍋焦げ付かないようにかまして」 県内全域
はっかはっかする 息が切れる、ゼーゼーする 「階段上ったらはっかはっかする」 県内全域
〜ささる (意図せず)〜してしまう 「カバンの中でボタンが押ささってた」 北部(青森に近い地域)
どんじ どんじり、最後、ビリ 「徒競走でどんじになってまった」 南部・沿岸部
あがらい 上がってください、お入りなさい 「まぁ中さあがらい(中へ入って)」 南部(一関など)・気仙地方
めんこい(めごい) かわいい 「この子犬、本当めんこいなぁ」 全域(南部は「めごい」)

方言 主な意味 具体的な使われ方(例) 特徴・ニュアンス
ちょす 触る、いじる、からかう 「汚い手でそこら辺をちょすな(触るな)」 北海道や北東北で広く使われます。子どもをからかう時にも使います。
はっぱり さっぱり、全く(〜ない) 「最近の若い人の話ははっぱり分がらね(全く分からない)」 後ろに「〜ない」という否定を伴って、お手上げ状態を表す言葉です。

地域ごとの大きな特徴と会話のニュアンス

1. 北部・中部(盛岡市・二戸市など:旧南部藩領) [1]

城下町の上品さと、ゆったりとした口調が特徴です。
    • 特徴表現:有名な「〜でがんす」は、丁寧語として使われます
    • 会話例:「これ、私が作ったでがんす。どうぞあがってけろ(食べてください)」 [1, 2]

2. 南部(一関市・奥州市など:旧伊達藩領) [1]

宮城県(仙台弁)に非常に近い、柔らかく少しテンポの早い言葉遣いです。
    • 特徴表現:語尾に「〜べ(〜しよう)」や、丁寧な誘いの「〜いん(あがらいん)」がつきます。
    • 会話例:「お茶っこ淹れたがら、こっちゃさあがらい(お茶を淹れたからこっちに上がりなさい)」

3. 沿岸部(宮古市・大船渡市など) [1]

漁師町が多いため、ハキハキとしていて、一見すると少し力強く聞こえるのが特徴です(三陸・ケセン語などとも呼ばれます)。 [1]
    • 特徴表現:語尾に「〜っす」「〜だっけ」が強くついたり、言葉を短く言い切ることが多いです。
    • 会話例:「今日海大荒れだっけ(今日は海が大荒れだったよ)」 [1]


面白い!岩手弁のプチ雑学

  • 相槌の「だから!」
    岩手で会話中に「だから!」や「だからさ!」と言われたら、それは怒っているのではなく、「本当にその通り!」「激しく同意!」という意味になります。標準語の「だから(理由の説明)」とは全く使い方が違うので、他県民が一番びっくりする方言です。
  • 過去形の謎
    岩手では、今目の前に人が「いる」状態を「あ、居ました」と言ったり、今からあげるものを「これ、上げました」と、現在進行形のことでも過去形で言う独特の文化があります。
    [1, 2]

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