岩手の方言「寒さ・天候」「感覚表現」に絞って、意味や具体的な使い方

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岩手の方言「寒さ・天候」「感覚表現」に絞って、意味や具体的な使い方

を一覧表にまとめました。
岩手県は面積が広く、冬の寒さが厳しい内陸部から、やませ(冷たい霧雨を伴う東風)が吹く沿岸部まで、独特の気候を持っています。そのため、寒さや天候、それらに伴う身体の感覚を表す方言が非常に豊かです。

1. 【寒さ・天候】を表す岩手の方言一覧

岩手の厳しい冬や独特の気候を生き抜くためのリアルな言葉たちです。

方言 主な意味 具体的な使われ方(例) ニュアンス・解説
しばれる 激しく冷え込む、凍りつく 「今朝は一段としばれるなぁ」 単に「寒い」だけでなく、空気や地面がガチガチに凍りつくような極寒の時に使います。
しゃっけ(さっけ) 冷たい 「川の水、しゃっけくて手がしびれる」 水、風、雪など、触れたものが「冷たい!」と感じた時の表現です。
やませ 春から夏に吹く冷たく湿った東風 やませが吹ぐと、夏でも寒ぃな」 沿岸部を中心に使われ、冷害をもたらす原因にもなる、岩手には欠かせない天候用語です。
しみどーふ(しみ豆腐) 凍み豆腐(高野豆腐) 「冬はしみどーふ汁に入れるべ」 冬の寒さを利用して外で凍らせて作る、東北の伝統的な保存食です。
ゆぎしぐれ 雪時雨(雪が降ったりやんだりする天気) 「今日はゆぎしぐれだから傘持ってけ」 冬の始まりや終わりに、天候がコロコロ変わる様子を表します。


2. 【感覚表現・身体の不快感】を表す岩手の方言一覧

激しい痛みではないけれど、なんとも言えない「心地悪さ」や「身体の感覚」を伝えるのに便利な言葉たちです。

方言 主な意味 具体的な使われ方(例) ニュアンス・解説
いずい(えずい) しっくりこない、違和感がある [3.1, 4.1] 「目にゴミ入って、さっきからいずい」 [3.1, 4.1] 宮城などでもお馴染みですが、岩手でも「タグがチクチクする」「靴のサイズが合わない」時などに大活躍します。 [3.1]
はっかはっかする 息が切れる、ゼーゼーする [4.1] 「坂道上ったらはっかはっかする」 [4.1] 運動した後や、息が上がって苦しい時の呼吸の音をそのまま表した擬音です。 [4.1]
かゆいかゆい(かいかい) しもやけ 「寒さで足にかゆいかゆいできた」 岩手では「しもやけ」のことを、その症状(痒さ)からそのままこう呼ぶ地域があります。
あづまがわり(あづまわり) 居心地が悪い、落ち着かない 「よその家に行くとあづまがわりな」 空間や人間関係において、なんとなくリラックスできない感覚を指します。
ときどきする ドキドキする、動悸がする 「走りすぎて胸がときどきする」 「ドキドキ」が東北特有の「濁音・半濁音の訛り」によって「ときとき」に変化したものです。
てんこ(てんこコ) 頭のてっぺん、脳天 「お盆さてんこ載っけて歩くな」 身体の部位ですが、「頭のてっぺんが(寒さや衝撃で)痛む」時などによく使われます。

寒さの感覚がわかる!地元のリアルな会話例

  • 冬の朝の挨拶
    • 地元の人A: 「おはよござんす。今朝は本当にしばれるなぁ」
    • 地元の人B: 「んだなぁ、外さ出たら風がしゃっけくて、耳のてんこまで痛ぐなってまったわ」
    • 標準語訳
      • 地元の人A: 「おはようございます。今朝は本当に激しく冷え込みますね」
      • 地元の人B: 「そうだね、外に出たら風が冷たくて、頭のてっぺんまで痛くなってしまったよ」

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